「人の振り見て我が振り直せ」

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【今日の一言】

「人の振り見て我が振り直せ」

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昨日は、和歌山市での講座でした。

内容は、「私」とは?


自分の事は自分が一番よく知っていると思いますが、

分かっているようで分からないのが自分です。


ある泥棒の一味が、しこたま盗んできた財宝を囲んで

山の上で車座になって宴会を開いていました。

「おい、この金盃で祝杯をあげようじゃないか」

と泥棒の親分が、盗んできた金盃に酒をついで回した。

ところが、回している途中で、その金盃がなくなってしまった。


親分が立ち上がって叫んだ。

「さては、この中に、泥棒がいるな!」

我が身が泥棒の親分であることを忘れなければ、言えることではありません。

人のあらや欠点を探す事には一生懸命になっても

自分をみつめる事はなかなか出来ないものです。


仏典にこんな話が記されています。

お釈迦様が一樹の陰に休んでおられたとき、

近くの林で三十人あまりの貴公子が、

夫人同伴で酒宴を楽しんでいました。


ところが、独身男が連れてきた娼婦のような女が、

みんなが疲れて眠っている間に貴重品を盗んで

逃げたのです。


驚いた一行が懸命に探しまわっていると、

釈尊の姿を見ました。

あやしい女が通りかからなかったか尋ねると、

こう反問されて、はっと我に返ったといいます。


「事情はよくわかったが、

その女を求めるのと、汝自身を求めるのと、

いずれが大事であろうか」


一同、迷夢からさめた心地して、説法を聞き、

弟子になった、と記されています。


「人の振り見て我が振り直せ」

ということわざがありますが、

人の嫌なところや欠点が見えた時、

自分はどうかと振り返ってみると、

気づきがあったり、相手を許せたりするのかも

知れませんね。